こんなお母さんが良かった

昨夜、なにがきっかけだったのかわからないけど、機嫌を損ねている長女。
もうお母さんいやだ、キライ!とふてくされている。
お布団での絵本タイムまでに、夕飯の片付けやら何やらを終わらせてしまいたいのは、母の都合。
「ちょっとまって」
「あとで」
を駆使して、ようやく本日最後のイベント。
布団の上で、長女の分と、次女の分の絵本を読みおえる。
はぁ、終わった、今日が…
両腕に丸い頭をぎゅーっと抱えて、おやすみを言うと、長女が恨めしそうに見上げてくる。
「お母さん、もっと違うお母さんが良かった」
吹き出すのをこらえて、そうかー、じゃあ、どんなお母さんが良かった?と聞いてみる。
「あのね、手伝ってって言ったらね、忙しいかも知れんけど、すぐ手伝ってくれるお母さんが良かった」
「それから、もっと優しいお母さんが良かった」
「呼んだらちょっとまってって言わんで、すぐ来てくれるお母さんが良かった」
「もっと美味しいご飯作ってくれるお母さんが良かった」
「髪の毛結ぶの上手で、編み込みでカチューシャができるお母さんが良かった」
「髪が長くてかわいいお母さんが良かった」
そっか〜そうよねぇ、そんなお母さんじゃなくてごめんねぇ。
ぎゅーっと抱きしめてると
「お母さんは、どんな○○(自分の名前)がよかった?」
と言ってくる。
あのね〜お母さんねぇ、いっつもあなたのこと怒ったりするけどね、本当はねぇ、そのままのあなたがだぁ〜い好きなんよーー!!
長女はしばらくして、優しい声で応えてくれた。
「…ありがとう、お母さん」
外では我慢しすぎる娘だから
私には、色んなことを口に出してくれていい
あなたの望むようなお母さんには、一生なれないだろうけど
あなたを1番好きなのは
このお母さん
自信を持って伝えられるのは
ただそれだけ
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