飛行機に乗って

バタバタと入り込んだ部屋の
窓が思ったより大きかった
そんなことに
気がつく程に落ち着いたら
梅雨だというのに
水色と白い綿雲がなびいていて
空の面積が広くて
なんだかほっとした
窓を開けようとして
ガチャリと10センチ程でロックがかかり
病院なのだと思い知る
ほんの隙間の風を入れながら
空見て~キレイだよ~
とベッドの娘に声をかけると
微かに頷き
「飛行機に乗ってるみたい」
娘からは空しか見えなくて
浮いて飛んでいるような感じなんだろう
私も同じ目線で
その飛行機に乗り込んだ
2人で過ごす貴重な時間
こんな旅行もあっていい
塗り絵やシールや折り紙を
たくさんおみやげにして家に帰ろう
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
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